今日は財務・会計のH28 第8問 設問1について解説します。
次の資料に基づいて、下記の設問に答えよ。
販売単価 1,000 円 単位当たり変動費 600 円 期当たり固定費 33,000 円
(設問 1)
資料に関する説明の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 全部原価計算を採用した場合、第1期と第2期の営業利益は同じである。
b 第1期では、全部原価計算を採用した場合の営業利益の方が、直接原価計算を採用した場合よりも大きい。
c 第2期では、全部原価計算を採用した場合の営業利益の方が、直接原価計算を採用した場合よりも大きい。
d 直接原価計算を採用した場合、第1期と第2期の営業利益は同じである。
[解答群]
ア aとb
イ aとc
ウ bとd
エ cとd
解説
全部原価計算と直接原価計算に関する問題です。
ポイントは、全部原価計算と直接原価計算それぞれの固定費の扱いの違いにより営業利益に差がでる、という点です。
この点に着目すれば、実際に単価や固定費、変動費を当てはめて計算せずとも答えを導けます。
まとめシートでは、全部原価計算と直接原価計算の違いについて以下のように解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
a:第1期は生産量>販売量、第2期は生産量<販売量ですので、第1期の方が営業利益が大きいことが分かります。
よって、この選択肢は×です。
b:その通りです。第1期は生産量>販売量ですので、全部原価計算を採用した方が営業利益が大きくなります。
よって、この選択肢は〇です。
c:第2期は生産量<販売量ですので、直接原価計算を採用した方が営業利益が大きくなります。
よって、この選択肢は×です。
d:その通りです。直接原価計算の利益について問われているので、販売量に着目します。第1期、第2期共に販売量は100個であるため営業利益はどちらも同じということが分かります。
よって、この選択肢は〇です。
以上から、〇はbとdですので、正解は選択肢ウとなります。
設問2の解説はこちら。
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