【過去問解説(財務・会計)】H27 第1問 原価

今回は、財務・会計から、平成27年の第1問の原価に関する問題について解説します。

 

H27 財務・会計 第1問

以下の資料に基づいて、今期の売上原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
期首商品棚卸高 120,000円
当期商品純仕入高 650,000円
期末帳簿棚卸数量 1,300個(原価@100円)
期末実地棚卸数量 1,000個
棚卸減耗損は売上原価とする。
[解答群]
ア 610,000円
イ 640,000円
ウ 670,000円
エ 700,000円

解説

今回は売上原価を求める問題です。
それでは早速考えていきましょう。

売上原価は、以下の式で求めることができました。

売上原価=期首商品+当期仕入-期末商品

帳簿棚卸数量を元に期末商品の額を計算すると、
1,300×100=130,000
となります。

そのため、売上原価は
売上原価=120,000+650,000-130,000=640,000
となります。
しかし、帳簿の棚卸数量と実地の棚卸数量が異なっているため、この分を考慮に入れ、売上原価に加える必要があります。

棚卸減耗=期末帳簿棚卸数量-期末実地棚卸数量
より、棚卸減耗は300個、

棚卸減耗損は
300×100=30,000
となりますので、

売上原価は
640,000+30,000=670,000
より670,000円となります。

以上から正解は選択肢ウとなります。

 

 

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