今回は、財務・会計から、平成26年の第2問の簿記に関する問題について解説します。
H26 財務・会計 第2問
当社は、当期において売上割戻契約を得意先A社だけと締結した。以下の資料に基づいて、決算における損益計算書に計上すべき売上高として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
当期中の総売上高のうち、850,000円がA社を対象とする売上高であり、当期中に実行された売上割戻は 10,000円であった。また、A社に対する総売上高のうち250,000円が当会計期間の最終月における売上高であり、この売上高に対して2% の割戻しが翌期に実行されることが見積もられたため、決算において売上割戻引当金が設定された。なお、A社以外の得意先への売上高合計は2,500,000円である。
[解答群]
ア 3,335,000円
イ 3,340,000円
ウ 3,345,000円
エ 3,350,000円
解説
売上割戻に関する問題です。
落ち着いて条件を整理していきましょう。
それでは早速資料を見ながら考えていきましょう。
まず、文章でバラバラと書いてあることを整理しましょう。
売上
A社分 850,000円
(うち250,000円が当会計期間の最終月における売上高)
A社以外 2,500,000円
売上割戻
当期中 10,000円
売上割戻引当金 5,000円
250,000円の2%=5,000円より
※翌期に実行される予定の売上割戻は売上割戻引当金として売上高から差し引きます。
となります。このように整理できれば、あとはこれを合算するだけで、
売上高=850,000円+2,500,000円-(10,000円+5,000円)
=3,335,000円
となり、正解は選択肢アとなります。
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