【過去問解説(経済学)】H24第22問 市場の失敗

今回はH24年第22問の市場の失敗の問題を解説します。

 

H24 経済学 第22問

公共財に関する説明として、最も適切なものはどれか。
ア 公共財とは、少なくとも競合性を有する財である。
イ 公共財とは、少なくとも非排除性を有する財である。
ウ 公共財とは、政府のみが供給する権利のある財である。
エ 公共財とは、納税者のみが利用する権利のある財である。

解説

まず、公共財とはどういうものだったかということを復習しましょう。

公共財とは、ある人が消費しても別の人の消費が減らないという非競合性と「お金を払わない人は使わせない」とできない非排除性のどちらかの性質を持つ財のことでした。

これを踏まえてそれぞれの選択肢を見ていきましょう。
選択肢アは、「少なくとも競合性を有する財」とありますが、この説明であれば競合性ではなく非競合性が入りますので×です。

選択肢イは、説明の通りなのでこれが正解と考えられます。

念のため他の選択肢も見てみましょう。

選択肢ウは、確かに公共財の供給は政府によるものが多いですが、例えばテレビやラジオはある人が消費しても別の人の消費が減らないという非競合性を持っていますし、政府だけが供給の権利を持っているわけではありません。

選択肢エについては、例えば公園の公衆トイレは外国人でも利用できる、といったように非排除性を持つ財は「納税者のみが利用する権利のある財」ではありませんので×です。

以上から正解は選択肢イとなります。

Amazonベストセラー1位獲得

一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一発合格まとめシート

好評発売中

後編は1/21~発売予定!

—–

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール

中小企業診断士一次試験テキスト「一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一次試験 一発合格まとめシート」著者によるブログです。
「まとめシート」の知識を使った過去問解説や、「まとめシート」に関する情報を発信していきます。

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ