今日は、経営法務 R5 第4問(再試験)について解説します。
下表は、会社法が定める普通決議(会社法第 309 条第 1 項)と特別決議(会社法第309 条第 2 項)に関する事項をまとめたものである。
表中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〔解答群〕
ア A:過半数 B:過半数 C: 5 分の 1 D: 3 分の 2
イ A:過半数 B:過半数 C: 3 分の 1 D: 3 分の 2
ウ A:半数以上 B:過半数 C: 3 分の 1 D: 3 分の 2
エ A:半数以上 B:半数以上 C: 5 分の 1 D: 4 分の 3
解説
株主総会の決議に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
それでは選択肢をみていきましょう。
A、B:株主の出席数、つまり定足数についての問です。普通決議も特別決議も、議事を進め議決するのに必要な最⼩限の⼈数である定⾜数は、原則として議決権を⾏使できる株主の議決権の過半数です。例えば、100株のときであれば、定⾜数は51株です。
よって、「過半数」が入ります。
C:定⾜数は定款に定めれば任意に設定することができますが、役員の選任決議、監査役以外の役員の解任決議、特別決議は1/3を下回る
定⾜数とすることはできません。
よって、「3 分の 1」が入ります。
D:出席した株主による議決について、つまり表決数についての問です。特別決議の表決数は、出席株主の議決権の2/3以上です。例えば、出席株主の議決権数が51であれば、表決数は34です。
よって、「3 分の 2」が入ります。
以上から、A:過半数 、B:過半数、C: 3 分の 1 、D: 3 分の 2 が入りますので
正解は選択肢イとなります。
◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
2024年度版 一発合格まとめシート 前編・後編
好評発売中!
関連教材で学習効率アップ!