今日は、経営情報システム R5(再試)第6問について解説します。
情報システムの信頼性確保に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a フールプルーフとは、ユーザが誤った操作をしても危険が生じず、システムに異常が起こらないように設計することである。
b フェイルソフトとは、故障や障害が発生したときに、待機系システムに処理を引き継いで、処理を続行するように設計することである。
c フェイルオーバーとは、一部の機能に故障や障害が発生しても、当該システムが正常に稼働し続けるように設計することである。
d デュアルシステムとは、故障や障害が発生したときに、一部の機能を低下させても、残りの部分で稼働し続けるように設計することである。
〔解答群〕
ア a:正 b:誤 c:正 d:正
イ a:正 b:誤 c:誤 d:誤
ウ a:誤 b:正 c:誤 d:正
エ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
オ a:誤 b:誤 c:正 d:誤
解説
システム構成技術に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
・フールプルーフは、間違った操作をしてもシステムに影響しないような設計のことで、例えば洗濯機はふたを閉めないと動作しないようになっているといった設計です。
・フェイルソフトは、故障や障害が発⽣したときに稼動継続を優先し、機能を縮⼩してでも継続させる設計のことで、例えば故障した箇所だけを切り離し、他は稼働を継続させるといった設計です。
・デュアルシステムは2つのシステムが同時に稼働しながら常に互いの処理状況を監視し、もし⽚⽅に障害が発⽣したら、障害が発⽣した⽅のシステムを切り離して処理を継続するシステムのことです。デュプレックスシステムより⾼い信頼性を確保できるというメリットがあります。、
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:c.dが誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:a.b.dが誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:a.b.が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:a.c.が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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