今日は、経営情報システム R5(再試)第18問について解説します。
a 共通鍵暗号方式では、暗号化と復号に共通鍵を用い、送信者と受信者はあらかじめ共通鍵を共有しておく必要がある。
b 共通鍵暗号方式では、送信者の秘密鍵で暗号化し、受信者は送信者と共通の公開鍵で復号する。
c 公開鍵暗号方式では、暗号化と復号に 2 個 1 組の異なる鍵を用いる。
d 公開鍵暗号方式では、受信者が公開鍵と秘密鍵を作成する。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:誤 d:誤
イ a:正 b:誤 c:正 d:正
ウ a:正 b:誤 c:正 d:誤
エ a:誤 b:正 c:正 d:正
オ a:誤 b:誤 c:正 d:誤
解説
暗号化方式に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
・暗号化とは、あるルールに基づいて情報をそのままの状態で他⼈に解読できないよう変換することです。また、暗号化した情報を解読できる状態に戻すことを復号といいます。
暗号化を⾏ったり、復号したりする際に必要な処理のルールを鍵といい、暗号化の⽅式には、⼤きく分けて暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵(秘密鍵)暗号⽅式と、暗号化と復号に異なる鍵を使う公開鍵暗号⽅式があります。
・共通鍵暗号⽅式は、暗号化する側と復号する側が共通の秘密鍵を持っていて、送信者が秘密鍵で暗号化したデータを受信者が同じ秘密鍵で復号する⽅式です。秘密鍵を事前に相⼿と共有する必要があるため、鍵の配布や管理の⽅法が複雑になりがちですが、暗号化や復号の処理が⾼速です。共通鍵暗号⽅式にはDES(Data Encryption Standard)や、より強度の⾼いAES(Advanced
Encryption Standard)などがあります。AESはDESの暗号強度が確保できなくなったため、その後継として開発されました。
・公開鍵暗号⽅式は、暗号化するための鍵を公開鍵として公開しておき、送信者は受信者の公開鍵で暗号化を⾏い、受信者は復号⽤の⾃分だけが持っている秘密鍵で復号する⽅式です。公開鍵暗号⽅式は共通鍵暗号⽅式と異なり、秘密鍵を事前に相⼿と共有する必要はありませんが、暗号化や復号の処理が複雑なため時間がかかります。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:その通りです。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:誤りです。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
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