今回は経営情報システムのR1年第15問について解説します。
「ERP(Enterprise Resource Planning)システム」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 基幹業務プロセスの実行を、統合業務パッケージを利用して、必要な機能を相互に関係付けながら支援する総合情報システムである。
イ 基幹業務プロセスをクラウド上で処理する統合情報システムである。
ウ 企業経営に必要な諸資源を統合的に管理するシステムである。
エ 企業経営の持つ諸資源の戦略的な活用を計画するためのシステムである。
解説
今回はERPに関する問題です。
まとめシートでも説明しましたが、ERPとは、パッケージソフトの1つで、様々なシステムのデータを一元管理し、必要な機能を相互に関連付けながら支援する統合型業務パッケージソフトのことをいいます。ERPを用いることで、様々な業務を1つのソフトで一元管理できます。
これを踏まえて選択肢を見ていきましょう。
選択肢アはその通りで特に問題はなさそうです。
選択肢イは、「クラウド上で処理する」とありますが、特にクラウド上じゃないといけないというわけではないので×と考えられます。
選択肢ウは判断が悩ましいところです。
このように判断が悩ましい問題は、まず絶対に×と思われる選択肢を除外した後に残った選択肢を比較しながらどれがもっともらしいかと考えていきます。
選択肢をよく読んでみると、ERPは厳密に言えば資源を統合的に管理するのではなく、資源に関するデータを統合的に管理するソフトなので、×ではないかと考えられます。
選択肢エは、ERPを使って人が資源の戦略的な活用を検討することはあるかもしれませんが、ERPは様々なシステムのデータを一元管理するソフトで、戦略的な活用を計画するまでは通常行われません。よってこの選択肢は×と考えられます。
以上から正解は選択肢アとなります。
ただ、選択肢ウで迷ったとしても仕方がない面がありますので、この問題は選択肢イとエが削れたらOKと考えるようにしてください。
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