【過去問解説(企業経営論)】R6 第5問 外部組織との連携と統合

今日は、企業経営論のR6第5問について解説します。

 R6 企業経営論 第4問

他者からの買収に対応する企業Aの行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 「ゴールデンパラシュート」を導入し、経営陣が既存株主から自社の株式を直接購入して上場を廃止しようとする。
イ 自社の重要な資産をあらかじめ売却する「サメ除け」を行う。
ウ 買収企業が保有する企業Aの株式を、市場価格よりも高い価格で全て買い取ろうとする「パックマン戦法」を行う。
エ 買収企業による企業Aの株式の大量買付に備えて、買収企業以外の既存株主が新株を市場価格より安く取得できるなどの権利を事前に与える「ポイズンピル」を導入する。
オ 買収企業を逆に買収しようとする「ホワイトナイト」を探す。

解説

外部組織との連携と統合に関する問題です。
それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
ゴールデンパラシュートは、買収後に解任される役員退職金の設定を高額にするなど、買収コストを引き上げる買収防衛策です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。
サメ除けは、買収を試みる企業をサメに見立て、買収しにくくなるような規定を作るなどの対策を指します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。
パックマン戦法は、買収を仕掛けてきた企業に対して逆に買収を仕掛ける方法です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。
ポイズンピルは、新株予約権の発行などにより好ましくない相手企業に株式が渡ることを防ぐ方法です。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢オ:誤りです。
ホワイトナイトは、敵対的買収を実現させないために、公正な対価で友好的に買収もしくは合併を行ってくれる企業を指します。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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